増加するサイバー犯罪への対処法を知ろう

他人事ではないサイバー犯罪

サイバー犯罪に関するニュースは今やありふれた存在として私達の身の回りで聞かれています。

大きな事件としては各国の機密文書を盗み出して一般公開をしたという例や、大手銀行や会員制登録サイトに入り込んで個人情報やパスワード、クレジットカード番号を盗みだしたというような例があります。

とはいえ毎日のようにパソコンやスマホでネット通信をしていると、そうした危険な犯罪のニュースを聞いてもなんとなく他人事のように感じてしまったりします。

しかし警察庁の発表によればサイバー犯罪として分類される犯罪の検挙数はここ5年の間に約2倍にまで増えてきており、今後もユーザー数が増えるにつれて数が増加していくことが予想されています。

かなり以前から通信をするときの危険性についていろいろなところで警告がされてきたはずではあるのですが、自分の身にも起こることとして防犯対策をしている人は少なくある日突然犯罪に巻き込まれて困惑するということも珍しくありません。

今からでもできる防犯対策を知っておこう

サイバー犯罪は無差別に狙われるものというふうに思うかもしれませんが、実際には何らかの不用意なアクションを起こした人がターゲットになってしまうケースの方が大多数です。

昔からある手口としてはいかにも興味をそそりそうな内容のメールを送り、そのURLをクリックすることでハッキングのためのプログラムをインストールしたり、なりすましにより個人情報を巧みに抜いてしまうというような方法です。

またアダルトサイトを見たということを理由に架空請求をしていくる犯罪者も相変わらず多く見られています。

自分でできる究極の防犯対策はやはり「怪しいサイトには行かない」ということに尽きます。

さらにログインをするために使うパスワードを「password」や「123456」といった単純なものにしているのも、GoogleやYahoo!といった多くのツールを同時に使えるようになるサイトを利用するときには大変に危険です。
安全なパスワードを自動生成してくれるサイトがありますので、参考にしてください。
参考サイト:LUFTTOOLS パスワード生成

物理的な情報管理にも注意

サイバー犯罪というとデータの取り扱いにばかり気を取られてしまいますが、物理的なデータの管理も重要です。

特に他社とのやり取りが残る契約書の管理に気を付けましょう。
物理的に紙で残しながらも、昨今はデータとしても契約書を残すことが増えています。
契約数が多い場合、いざという時に必要な情報を簡単に見つけられるようにするには、データで管理することが大切です。

しかし契約書は特に大切なデータであるため、個人的なPCにデータを残したり、パスワードもない誰でも見れるフォルダ内に残していてはずさんな管理になってしまいます。
そのため最近では使いやすく安全性を兼ね備えた、契約書管理システムが開発され提供されていますので、以下のようなサイトを参考にしてみてください。
参考サイト:Ofigo 契約書管理|エンタープライズ

他にも、どんなに複雑なパスワードでも、パスワードを忘れないようにふせんでディスプレイに貼っていた場合、そのふせんを見られるだけでハッキングされた状態になります。
職場の人しか見ないと思っていても、清掃や宅配便のスタッフが出入りすることはあります。簡単に見られる場所にパスワードを置くべきではありません。

また、ノートPCのカメラも要注意です。
最近の多くのノートPCや、スマホ、タブレットにはカメラが付いています。
このカメラがハックされ、映像を見られる可能性があります。そうなるとホワイトボードに書いていたスケジュールや、金庫の暗証番号が読み取られてしまう可能性があります。
大事な情報は、目立つ場所に置かないようにしましょう。そして基本的に使用しないノートPCのカメラは、シールを貼ってふさぐことをおすすめします。

タイムカードの管理も注意が必要です。
紙のタイムカードの場合、簡単に書き換えられるのでたやすく残業代の改ざんが行えてしまいます。社員に対してストーカー行為を行っている人物が勤務時間を調べて、帰る時間帯にまちぶせする可能性もあります。
個人情報保護の観点だけでなく、データ入力の観点からも紙のタイムカードはおすすめできません。
最近はICカード式のほか指紋認証や静脈認証など様々な方法でデータを守れるタイムカードが出ています。